ある企業がクラウドへの移行アプローチとして「リフト&シフト(Lift and Shift)」を選択した。このアプローチの特徴として最も正確な説明はどれか。
- A. 新規のアプリケーション開発においてのみクラウドを利用し、既存システムはオンプレミスに残す
- B. オンプレミスのアプリケーションやインフラをほとんど変更せず、そのままクラウドに移行する(IaaSを主に使用)
- C. クラウドとオンプレミスの両方に同一システムを並行稼働させる
- D. アプリケーションを完全に再設計し、クラウドネイティブなマイクロサービスアーキテクチャに作り替える
解答と解説を見る
正解: B
リフト&シフト(Lift and Shift)移行戦略は、オンプレミスで稼働しているシステムをアプリケーションコードやアーキテクチャをほぼ変更せずに、IaaS(仮想マシンなど)として同等のクラウドリソースに移行する手法である。アプリケーションの再設計が不要なため移行期間が短く、リスクが低い。ただし、クラウドネイティブの恩恵(PaaSの管理削減・自動スケーリングなど)は限定的。選択肢Dは「リアーキテクチャ(Re-architect)」または「再プラットフォーミング(Re-platform)」の説明で、クラウドネイティブ化は大きな変更が必要。選択肢Aの新規開発のみクラウド利用は「グリーンフィールド」アプローチに近く、既存システム移行を指すリフト&シフトとは異なる。選択肢Cの並行稼働は移行期間中の検証として行うことはあるが、リフト&シフトの定義そのものではない。